経営改革・MX
Management Transformation
フェーズ3・講座: 人的資本経営への変革「トランスフォーメーション」
パンデミック以降、労働者の働く意識には大きな変化が起っており、雇用側である企業の人材確保やその育成の仕方にも変革が必要になってきました。これからの時代、優秀な人材の確保と定着においてどれほどの対策を講じることができるのか、それが企業経営の明暗を分けるといっても言いすぎではないはずです。現代の若者がどんな働き方を望んでいるのかを理解した上で、雇用側はその働き方のニーズに応える必要があります。しかし、そればかりだと経営は成り立ちませんので、いかにして社員のエンゲージメントを強化するのかという具体策も持っておかなければなりません。雇用側と労働者側双方のエンゲージメントが成立しなければ、これからの時代の企業経営は立ちゆかないと言えるでしょう。
第1章. プロティアン×人的資本の視点で見える次世代経営
日本の労働市場は大きく様変わりをしました。まずはその現状を確認するところから始めます。働き手の立場から、特に若い世代に見られる労働意識や、雇用側に対するニーズの変化については、「プロティアンキャリア」の視点からの検証が有効です。また、働き手のニーズに応える雇用側としての経営の在り方として、近年、世界的なトレンドにもなっている「人的資本経営」とはどのようなものなのか、その確認もします。さらに、人的資本経営へと移行するためには何をすれば良いのか、その方向性やプロセスを明らかにしなければなりませんので、人的資本経営に向けた課題を確認します。そして、最後に、業界の異なる社員100名前後の中小企業3社の改革事例をご紹介します。
第2章. 人的資本経営のための3つの変革軸と12の施策
3つの変革軸とは、①「組織体制の整備」、②「働く環境の整備」、③「人財育成と採用」です。
「組織体制の整備」は人的資本経営を推進するためのベースとなりますので、経営方針や組織体制の再整備は他の何よりも優先される必要があります。そして、会社組織全体が持続的に成長するためには、個々の社員が持っているポテンシャルを最大限に引き出し、それを発揮させることのできる職場環境、社内文化や風土を整える必要があり、これが「働く環境の整備」です。最後に、今いる社員の人材育成と定着が実現してはじめて、更なる優秀な人材の獲得へとつながりますので、採用よりも育成と定着が優先されなければなりません。これが「人財育成と採用」です。この3つの変革軸による12の施策を、さらにはその施策を深掘りした53の具体策としてご提案します。
身につく知識スキル:
プロティアンキャリア視点で見て考える力/人的資本経営シフトへの具体策を実践する力